なぜ泣くのか?

赤ちゃん

「涙」

感情の涙ほど素敵なものはございません。
これを「情動性の分泌」というらしい。
自律神経の動きによる涙。
人間特有の反応。他の動物にはないそう。

涙の分泌は3種類ある。
①基礎分泌
②刺激性分泌
③情動性分泌

①基礎分泌は目に栄養を供給したり保護したりする為、常に一定量が分泌するもの。私はドライアイなので人より基礎分泌は低い可能性がある・・・。

②刺激性分泌はゴミが入るとか物が触れるなどで目に直接の刺激が与えられた場合と、身体に大きなストレスを感じる時に分泌するもの。

涙は自立神経の働きによってコントロールされる。刺激が自律神経を通って①の基礎分泌よりも多く分泌されるらしい。ウミガメが産卵の際に涙するのも②の刺激性分泌の為。

産卵の苦しみに耐えかねて涙。
大きなストレスによる涙。

そして③の情動性分泌は脳内の「大脳辺縁系」という喜怒哀楽を司るところで喜怒哀楽の感情を自律神経に伝えて涙として分泌される。

この③の情動性分泌は人間特有のものらしい。

さきほどお伝えしたウミガメの涙。これは③にも思えるがウミガメには大脳辺縁系という組織がない。情動が発生しているわけではない。ストレスが直で自律神経を刺激しているだけという話。

大脳辺縁系は哺乳類や鳥類には存在する組織。
なら人間同様、情動的な涙が存在するはず。

ただ、人間以外で情動性分泌が確認されたという事例がない。脅されて泣く。エサを欲しがって泣くことはない。もちろん、喜びや悲しみ、怒りといった感情はある。

ただ、その感情が涙まで発展することはない。
そう、我々人間だけが享受している情動性分泌。

そもそも人間がなぜ泣くのかも解明されていないらしい。人間の脳の情報処理が他の動物よりも複雑だからというざっくりとした理由でしか。

いいじゃない。
大変いいじゃない。
解明する必要はない。
尊いままにしておこう。

涙は心の洗濯。
人間の神秘。

老若男女関係なし。
人間に与えられた人間らしい宝物。

大いに瞳を潤そうではありませんか。
ハラハラと泣くも良し、声を張り上げて泣くも良し。
大いに泣こうではありませんか。

最近、涙もろくなったなぁ・・・。
寂しいおっさんは涙もろい。
当然、そんな私も涙するわけで・・・。
男も女も関係ない。
気持ち悪かろうが涙するわけで・・・。

涙を流す人生。
流した涙の量で幸福度も変わるのかもしれません。


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