秋茄子は嫁に食わすな
【意味】
①秋に旬を迎える、おいしい茄子を嫁なんかに食べさせるのはもったいないので食べさせたくない。
②茄子は身体を冷やすので、涼しくなってきた秋に茄子を食べさせると身体が冷えて出産に支障をきたす可能性がある為、食べさせたくない。
③秋茄子は種が少ないので、子宝に恵まれないのでは?と縁起が悪いので食べさせたくない。
④実は嫁ではなく、夜目(よめ)というネズミをさす。ネズミに美味しい茄子を食べさせたくない。
上記のように、複数の説がある。
【由来】
・封建的な家族制度の中で生まれた言葉とする説。
・鎌倉時代の和歌集『夫木和歌抄』には、「秋なすび わささの粕につきまぜて よめにはくれじ 棚におくとも」とあり、これが秋茄子は嫁に食わすなの語源ともいわれている。(ただし、よめがネズミである説も)
【雑記】
②、③の説だとほっこりとした優しい世界であると思う。
①は意地悪ではあるが、なんとなく人間味があるというか。嫁姑問題を一言で濃厚に凝縮されているというか・・。
ちなみに今回のイラストは①の説で描いたものである。①を選んだ私の意地悪な部分が出てしまったかも。茄子で空気の悪さを中和させようと表情を「まぁまぁ」的なものにしてみた。
茄子は美味しい。
茄子の田楽、茄子の天ぷら、茄子の漬物、etc…
ご飯にも合うし、お酒にも合う。
でも、確かに身体は冷える。
そう考えると②の説も十分あり得る。
私としては姑も嫁も美味しいものを食べてもらいたい。
美味しいものが人の心を穏やかにする。これは真理。
「秋茄子は姑と嫁で分け合おう」という平和な世界でありますように。