朝令暮改(ちょうれいぼかい)
【意味】
方針が絶えず変わって定まらない。
朝に出した命令を夕方にはもう改めてしまうこと。
【由来】
中国の『漢書』
紀元前180年頃の漢で文帝が国を治めていた。文帝の臣下が上奏文を文帝に送る。そこには「農民の暮らしは苦しい。その上、水害や干ばつにも見舞われ、必要以上の租税を課せられ、臨時に取り立てられ、朝に出された法律が夜には改められている。」と記されていた。
つまり、法が頻繁に変わることで民が苦しめられている。と。
文帝はそれを聞き入れて、国家を立て直していく。
【雑記】
社会人になって、仕事していくとこんなことは本当に良くある。
SEなんてこんなことの連続ではないのか?
要件が固まりました。設計しました。OKでました。
それではガチガチと構築していきます。
構築・設定が完了したので、テストしてみましょう。
あれ?ここってこんな動きになるの?こうできない?
はい。手戻りです。大幅な修正です。残業です。
最初から言ってよー。みたいな。
議事録を取ったとしても、天の声、鶴の一声でいとも簡単に覆される。
サラリーマンの宿命。
文帝は臣下の提言を受け入れ、朝令暮改を改めたが世の中は問屋が中々卸さないものである。世の中で朝令暮改で苦しめられている人ってどのくらいいるのかしら?たぶん・・少なくはないだろう。
まだ、辻褄があっての修正・方向転換なら良い。
気分で変えられるのは、ごめんである。
まぁ、人生は変化を受け入れられる人が生き残るっていうから甘受するしかないのかな。柔軟性を持ち、変化を受け入れること。そうやって人類は発展してきた。イラストのような、「え?嘘?朝と言っていることちげーじゃん!!」では成長は見込めないのかも。
でも、なるべくなら急な方向転換に出会うことなく平和に生きたいものである。