結局、試練からは逃れられない。
仕事の試練や苦手なこと、隠したいこと。これらは、仕事をする人の肩を組んで逃がさないようにしている。なのでいくら転職しても結局どこかでぶつかるものである。
私の場合も逃げられなかった。
大学を卒業して就職してほぼほぼルーティンワーク。マニュアル・手順通り。指示通り動く。このようなことをずっと続けてきた。頭も身体もそれに慣れ切ってしまっていた。これでいいと思っていた。楽だし、仕事に対してそれほど向上心もなかった。心の片隅で誰かが「本当にそれでいいのか?」という声を聴いたような気もしたが、耳を塞いで無視してきた。
上京しSEに転職した。そうしたら、この耳を塞いできたツケが一気に回ってきた。自分で考えて、自分で動いて、人に指示をする。無視していたから私から離れていたと思っていた「試練」はずっと私と肩を組んでいたのである。
逃げられなかった。RPGで敵と遭遇した時のようにはいかなかった。
怖いし、面倒くさいし、なにが正しいのかもわからない。今もそのようなものに苦しめられている・・・。
ただ、少し視野が広がったような気もする。試練と向き合うことで、自分の人生のレールの分岐点で少し方向を変えて進んでいる気がしなくもない。
今も後ろから追いかけているのか、肩を組んでいるのか分からない得体のしれないものに恐怖を抱いている。ただ、向き合わなくてはいけない得体のしれないなにかがどのようなものか少しぼんやり見えつつあることは確か。
わかりました。
今後も仲良くしてください。そして・・・お手柔らかにお願いします。