猿も木から落ちる
【意味】
木登りが上手、木登りの達人の猿でも時には失敗して木から落ちること。
その道に優れた人も失敗することがあるということ。
【由来】
明確な発祥や由来は不明。
文献としては、俳諧撰集「鷹筑波(著者 西武(さいむ)、1642年(寛永19)刊)」に「猿も木から落るたとへの木葉かな」とある。
【使い方】
・仕事が丁寧なあの人がまさか、オペミスするなんて「猿も木から落ちる」だね。
・あの秀才がテストで70点なんて「猿も木から落ちる」だね。
【雑記】
そりゃ、猿だって木から落ちますよ。
ちょっとした油断なんて人間誰しもあります。歴史を紐解くと油断してしまったが為に、滅んだ事例なんて枚挙に暇がない。
私が業務として携わっているSEだってオペミスなんてあるし、コードの入力ミスだってある。例え、チェック者がいたとしてもその目を掻い潜ってのミスもある。
重要なのは、木から落ちた猿に対するケアだと思う。木から落ちた猿は凹むはず。だとすると必要以上に責めずに温かく見守るのもまた愛情。再発防止は重要。二度とミスをしない為の対策を立てる必要はある。
ただ、木から落ちたお猿さんの心をえぐることはやめてほしい。
猿も木から落ちる。なんか憎めないではありませんか。
人間はコンピュータではないのだから。
(コンピュータさえ、時にバグるのだから・・・)
猿が木から落ちる原因はいくつも考えられる。
木が滑ることだって、枝が折れることだって、木登り中のお猿さんの感情が乱れていた可能性だって・・・。
昔の人は、「猿も木から落ちる」という比喩を使って失敗した相手を慰めていたのではと、優しい世界を想像する今日この頃。